スマホを見る時間(スクリーンタイム)を減らす方法
スマホを見ている時間のことを、スクリーンタイムといいます。
このスクリーンタイムを減らしたい。
そう思って、設定アプリを開いて数字を見て、ちょっと落ち込んで。
「明日から頑張ろう」と思ったのに、結局いつも通りになってしまう。
もしそんな経験があるなら、まず伝えたいです。
それは、あなたの意志が弱いからではありません。
スクリーンタイムは、疲れ・習慣・入口の近さが重なると、自然に増えます。
だから、必要なのは根性ではなく、設計です。
このコラムでは「減らすべき」ではなく、
取り戻したい時間を先に決めるところから始めます。
1) “減らすべき”ではなく、“戻したい時間”から決める
スクリーンタイムを減らす目的は、
「スマホを悪者にすること」ではありません。
本当はきっと、こういう願いがあるはずです。
眠る前に、心が落ち着く時間がほしい
朝を急がずに始めたい
集中して作業したい
大切な人といる時間をちゃんと味わいたい
だから最初に、こう決めます。
私はスクリーンタイムを減らして、___の時間を取り戻したい。
空欄は、大きな夢じゃなくて大丈夫です。
「夜の10分を静かにしたい」でも立派な理由です。
2) 3レベル設計:10分/30分/60分、どれにする?
いきなり“1時間減らす”は、続かないことが多いです。
だから、レベルを分けて「達成しやすい勝ち」を作ります。
レベル1:10分減らす(いちばんやさしい入口)
目的:やる気より「小さな成功」を積む
おすすめのやり方(どれか1つでOK)
通知を1種類だけ切る(SNS・速報など)
ホーム画面の一等地から1つ外す
ベッドに入ったら“画面を閉じる合図”を作る(深呼吸1回など)
10分は、気づくとすぐ戻ってきます。
この小ささが、続く力になります。
レベル2:30分減らす(生活が軽くなるライン)
目的:「なんか楽」が体感できる
おすすめのやり方(2つ選ぶ)
朝の最初の20分はスクロールしない
食事中はスマホを机に置かない
“見る時間”を1日2回に決める(朝/夕など)
30分減ると、体感が変わります。
「戻したい時間」が、ちゃんと現実になります。
レベル3:60分減らす(世界が静かになるライン)
目的:夜の回復や集中を本気で守る
おすすめのやり方(夜対策中心)
寝る前の入口封鎖(通知OFF/アプリを見えない場所へ)
充電場所を枕元から離す(手が届かない距離)
“終わりのある場所”に避難先を作る(短い朝刊、心温まる話、読書)
60分は「がんばる」ではなく、
夜を守る“仕組み”が決め手です。
3) 朝・昼・夜:それぞれの最短施策(あなたの生活に合わせる)
スクリーンタイムは、増えやすい時間帯が人によって違います。
だから「自分の弱い時間」にだけ、最短で効く手を置きます。
朝:世界確認を“短く・穏やかに”
起床後の最初の10〜20分は、フィードを開かない
代わりに、**5分の朝刊(要約)**だけにする
“見るならここ”を決める(無限フィードではなく、終わりがある場所)
朝は、その日の土台です。
土台が静かだと、1日のスクリーンタイムも下がりやすいです。
昼:気づけば触ってる、を減らす
通知をまとめる(即時じゃなくて“あとで見る”)
休憩は「立つ・水・外を見る」の3点セットにする
食事中だけはスマホを視界から消す
昼は“無意識の回数”が増えやすい時間。
回数が減ると、自然に時間も減ります。
夜:一番増える時間を、守る
ベッドをスクロールゾーンにしない(まずは“開かない”だけ)
充電場所を遠ざける
夜だけは“入口封鎖”(通知OFF、ホーム画面整理)
夜は疲れているので、ルールはやさしく。
「完璧」ではなく「守りやすさ」を大事にします。
4) 減らした時間で何をする?(戻ってきた時間の置き場所)
スクリーンタイムを減らして空いた時間は、
“空白”のままだと、またスクロールが戻ってきます。
だから、置き場所を先に決めます。
おすすめは、軽くて、終わりがあって、心が整うもの。
① 朝刊5分(“知る”を短くやさしく)
「世界に置いていかれない」安心は欲しい。
でも、刺激は減らしたい。
だから、要約で短く。
② 散歩(身体に戻る)
5分でもいいです。
外の空気は、画面で固まった気持ちをほどいてくれます。
③ 日記(1行でいい)
「今日の気持ち」「今日の小さな前進」
たった1行でも、心が自分の側に戻ってきます。
戻ってきた時間は、あなたのものです。
“何か立派なこと”をしなくても、十分に価値があります。
おわりに(今日のひとつだけ)
もし今日、ひとつだけ選ぶなら。
10分減らすレベルでいいので
入口を1つだけ減らして
代わりに、朝刊5分か、水をひと口
その小さな設計が、やさしく効いてきます。
スクリーンタイムは、あなたを責める数字ではありません。
あなたが「戻したい時間」を思い出す、静かな合図です。
