セルフコンパッションとは何か:やさしさと甘やかしの違い
「セルフコンパッションとは?」と調べたくなる日って、
だいたい、心が少し疲れている日かもしれません。
がんばっているのに、うまくいかない。
頭では分かっているのに、自分にだけ厳しくなる。
そんなときに「自分に優しくしよう」と言われても、なぜか難しい。
そして、よく出てくる不安があります。
「自分に優しくしたら、甘やかしになるのでは?」
「弱くなるのでは?」
「成長できなくなるのでは?」
ワクドキ猫です🐾
今日は、セルフコンパッションとは何かを、できるだけ正確に、でもやさしく整理します。
さらに、日常で使えるセルフコンパッション演習(えんしゅう)も、無理なくできる形で紹介します。
セルフコンパッションとは(定義)
まず、セルフコンパッションの定義を、短く言うとこうです。
セルフコンパッションとは、つらいときの自分に対して、友だちに向けるような思いやりを向けること。
ここで大事なのは、現実から目をそらすことではなく、
自分に正直でいるためのやさしさだという点です。
つらいものは、つらい
できない日も、ある
間違うことも、ある
その上で、必要以上に自分を傷つけない。
それが、セルフコンパッションの中心にあります。
セルフコンパッションの意味:弱さではなく「強さ」
セルフコンパッションは、ふわふわした優しさだけではありません。
むしろ、こういう強さに近いです。
しんどさを認める強さ
自分を責める流れに気づく強さ
立て直すために、回復を選ぶ強さ
「ちゃんとしなきゃ」で無理を重ねるより、
回復を優先するほうが、長い目では前に進めることもあります。
そういう意味で、セルフコンパッションは
弱さではなく、自分に正直になるための強さと言えます。
やさしさと甘やかしの違い
ここが一番大事なところかもしれません。
やさしさ(セルフコンパッション)
現実を見た上で、傷つけずに支える
立て直すために、必要なケアをする
反省や修正も「罰」ではなく「整える」形にする
甘やかし(と感じやすいもの)
つらさから目をそらすために、無理にごまかす
問題を見ないまま、先の負担を増やしてしまう
一時しのぎが続いて、あとで苦しくなる
セルフコンパッションは、
「なんでもOK」ではなく、
長く楽になる方向に整えることが多いです。
やさしいけれど、ちゃんと現実的。
セルフコンパッションが難しい理由
セルフコンパッションが苦手な人は、だめなのではなくて、
過去にこういう学びがあった人もいます。
自分に厳しいほうが安全だった
ちゃんとしないと愛されない気がした
休むと罪悪感が出る
失敗を許す文化が少なかった
だから、急に優しくしようとしても、
体が「それは危ない」と感じてしまうことがあります。
もしそうなら、やさしさは「練習して慣れるもの」と考えても大丈夫。
いきなり深い言葉を信じなくてもいいです。
今日からできるセルフコンパッション演習(5つ)
ここからは、実際に使えるセルフコンパッション演習です。
全部やらなくていいので、いちばん軽くできそうなものを一つだけ。
1) 友だちに言うなら?(30秒)
まず考えます。
「同じことが友だちに起きたら、なんて言う?」
その言葉を、少し短くして自分にも向けます。
「それはしんどいよね」
「よくやってるよ」
「一歩ずつでいいよ」
2) 名前をつける(10秒)
心がざわつくとき、まずラベルを付けます。
「これは不安(ふあん)」
「これは焦り(あせり)」
「これは落ちこみ」
そして、ひとことだけ添えます。
「この中で、優しくしていい」
3) みんなもそういう日がある(孤立をほどく)
セルフコンパッションの核に、
「共通の人間らしさ」という考えがあります。
言い方はこれくらいで十分です。
「こういう日、私だけじゃない」
つらさを小さくするためではなく、
ひとりぼっち感を薄めるための言葉です。
4) 「次のやさしい一歩」を探す
完ぺきを探す代わりに、こう聞きます。
「今の私にとって、次のやさしい一歩は何?」
例:
水を飲む
机の上を1分だけ整える
10分だけ散歩する
通知を切る
今日は早く寝る
大きなことじゃなくてOK。
小さく戻ることが大事です。
5) セルフコンパッションの短い言葉(そのまま使える)
言葉が出ないときは、これを借りてください。
「これはつらい」
「こういう日もある」
「今は自分を責めない」
「一歩だけ整える」
感情が追いつかなくても大丈夫。
言葉の温度が少し変わるだけで、息が戻ることがあります。
セルフコンパッションは「気分」より「扱い方」
セルフコンパッションは、
優しい気分になれることが目的ではありません。
むしろ、こういう「扱い方」です。
自分を責める言葉を減らす
回復を先に置く
立て直しを、罰ではなく整え方でやる
だから、うまくできない日があっても大丈夫。
練習して、少しずつ慣れていくものです。
最後に、ワクドキ猫より
セルフコンパッションとは、
弱さではなく、自分に正直になるための強さ。
そして、甘やかしではなく、
長く続く形で心を整える「やさしい技術」でもあります。
今日のぶんは、一歩だけで十分🐾
—ワクドキ猫
