SNS削除のメリット・デメリット:得るものと、失うもの
SNSを消したい。
そう思う日は、たいてい「もう少し静かに生きたい」が心のどこかにあります。
一方で、SNSを消すと楽になる反面、さみしさや取り残(のこ)され感が出ることもあります。
どちらも自然です。ここでは、良い・悪いを決めつけずに、得るもの/失(うしな)うものを落ちついて整理し、反動(はんどう)を減らす「やさしい進め方」をまとめます。
消すか、消さないか。
その前に「自分に合う距離」を見つける回です。
まず確認:あなたが守りたいのは何?
SNSがしんどい時、問題はSNSそのものより、使い方と量にあることもあります。
よくある「守りたいもの」は、たとえば…
時間(気づくと30分〜1時間)
気持ち(比(くら)べて落ちこむ、いらいらする)
集中(しゅうちゅう)(やる気が散る)
睡眠(すいみん)(寝る前に見てしまう)
人間関係(にんげんかんけい)(返信(へんしん)の負担(ふたん))
ここを言葉にできると、決め方がやさしくなります。
SNSを削除して「得るもの」
人によって差はありますが、多くの人が感じやすいのはこのあたりです。
1) 心のノイズが減る
炎上(えんじょう)や言い争いが目に入らない
誰かの成功を見て、比べる回数が減る
反応(はんのう)を気にする時間が減る
2) 時間が戻ってくる
細切れに失(うしな)っていた時間が、少しずつまとまって返ってきます。
「やりたいのに手をつけられなかったこと」に触れやすくなります。
3) 集中(しゅうちゅう)と回復(かいふく)が増える
SNSは刺激(しげき)が多いので、脳(のう)が休みにくいです。
消すと、頭が静かになって、回復しやすくなる人がいます。
4) 「自分の気持ち」が分かりやすくなる
SNSを見ていると、知らないうちに外の声が増えます。
消すことで、自分の本音が見えやすくなることがあります。
SNSを削除して「失(うしな)うかもしれないもの」
ここも大事です。失うものが見えるほど、反動(はんどう)が減ります。
1) つながりの入り口
ゆるい交流
近況(きんきょう)の共有
イベントや集まりの情報
特に、友人がSNS中心の時は、ここが大きく感じやすいです。
2) 情報の速さ・広さ
ニュース、話題、仕事の情報など、SNSは早いです。
消すと「知らないまま」になる場面もあります。
3) ひまつぶしの安心感
疲れている時ほど、SNSは「何もしなくていい場所」になりやすいです。
消すと、ぽっかり空白が生まれます。
4) 発信(はっしん)の場
見るのがつらくても、発信は好き、という人もいます。
その場合は「見る場所」と「出す場所」を分ける工夫も合うかもしれません。
反動(はんどう)が起きやすいパターン
SNSを消しても、しばらくして強く戻りたくなることがあります。
それは意志が弱いからではなく、代わりが決まっていないだけのこともあります。
反動が起きやすいのは、たとえば…
連絡手段がSNSしかない
仕事の情報がSNS頼み
寂(さび)しさ・不安が強い時期
夜(よる)のひとり時間が長い
「全部消す」以外の道がないと思っている
ここに当てはまるほど、**やさしい段階(だんかい)**が効きます。
消す前にできる「やさしい選択肢」
削除(さくじょ)は強い手段です。
その前に、少しだけ弱い手段も置いておきます。
通知(つうち)を全部切る(最優先)
アプリをホームから外す(探しにくくする)
ログアウトする(一手間つくる)
見る時間を決める(朝は見ない/夜は見ない)
フォロー整理(刺激が強いものを減らす)
閲覧(えつらん)だけやめる(発信だけ残す)
「消すか残すか」の二択(にたく)ではなく、
距離を変えるという道もあります。
それでも消したい時の「穏(おだ)やかなプラン」
ここでは、反動を減らすための3段階プランを紹介します。
ステップ1:残したいものをメモする
削除(さくじょ)前に、これだけは救(すく)っておくと安心です。
大切な人の連絡先(SNS以外)
必要なコミュニティの代替(だいたい)手段
写真・ログ・保存したい投稿
仕事の告知(こくち)手段(必要なら)
「残す」を先に決めると、心が落ちつきます。
ステップ2:まずは「30日お休み」にする
いきなり永久(えいきゅう)に決めなくて大丈夫です。
まずは30日だけ、実験(じっけん)にしてみます。
アプリ削除(アカウントは残す)
ブラウザからもログインしない
代わりの時間の使い方を1つ入れる(散歩、読書、音楽など)
「戻ってもいい」と思えると、試しやすくなります。
ステップ3:30日後に、やさしく見直す
30日たったら、質問(しつもん)は3つだけ。
心は楽になった?
何が不便だった?
その不便は、別の方法で補(おぎな)える?
ここで初めて、「削除を続ける」「距離を調整する」を選べます。
失(うしな)うものを小さくする工夫
消しても大切なものが残るように、よく使われる工夫です。
友人とは メッセージアプリでつながる
情報は ニュースレターや RSS に寄せる
趣味は 検索と ブックマーク中心にする
さみしさ対策に、週1の「人に会う予定」を入れる
夜の空白に、短い「しずかな習慣」を置く(5分のストレッチ等)
おわりに:あなたのペースで、やさしく決めていい
SNSは、合う人もいれば、疲れやすい人もいます。
どちらが正しい、ではありません。
もし今、迷っているなら、こんな言葉を置いておきます。
「消す」は強い決断。
でも「少し離れる」は、もっとやさしい決断。
あなたの心が少しでも静かになるほうへ。
The Gentle Light 編集部は、その選び方を一緒に考えます。
