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産後うつを唾液の変化で見守る可能性
要約
金沢大などの研究で、母親の唾液中のオキシトシンの反応が産後うつの傾向と結び付く可能性が示されました。授乳など乳児に関する刺激での変化が自己評価(EPDS)や不安尺度と関連し、将来的に自宅での唾液サンプルによる気付きが期待されます。
本文
金沢大学などの共同研究グループは、産後の母親の唾液中オキシトシン(OT)反応とメンタルの状態の関係を調べました。研究は授乳や子どもとの直接的な触れ合い、子どもの動画視聴といった乳児関連刺激を用いて唾液サンプルの変化を測定しています。血液と唾液を同時採取した結果、唾液OTが情動の変化をよりよく捉えることが示されました。研究成果は国際学術誌に掲載されています。
報告された点:
・対象は産後1年以内の診断を受けていない健康な母親
・授乳中の唾液OT変動倍率とEPDS・STAI-state得点に有意な負の相関が認められた
・EPDS5点未満では授乳中に唾液OTが有意に上昇し、5点以上では有意な変化がなかった
・血中OTより唾液OTの方が情動変化を捉えやすいとされた
まとめ:
研究は唾液OT反応と産後のこころの状態に関連があることを示唆しており、将来的に唾液サンプルを用いた客観的な評価の可能性が期待されます。ただし、時期特異性や授乳を行わない母親での検証など追加の研究が必要です。現時点で分かっている範囲を静かに整理します。
