← ニュースAll
火星で大きな有機分子を発見、生命の痕跡か
要約
PNASに発表された論文で、キュリオシティが最大12個の炭素が連なる長い炭素鎖を火星で検出し、約37億年前から保存されている可能性が示されました。起源は特定されておらず、地質過程や隕石、古代の生物由来などが検討されています。今後のサンプルリターンなどで詳細が明らかになる見込みです。
本文
火星探査機キュリオシティが、これまでで最も長い有機炭素鎖を検出したとする研究がPNASに報告されました。検出された有機分子は炭素原子が鎖状に結合したもので、最大で12個の炭素が連なっていたとされています。これらは約37億年前から火星に保存されていると考えられ、この年代は地球の生命誕生とほぼ一致します。だたし、今回の発見は生命の存在を証明するものではないと研究者は述べています。
報告のポイント:
・発表先はPNASで、論文は2025年3月24日に公開されたとされています。
・キュリオシティが検出したのは、最大12個の炭素が連なる長い炭素鎖です。
・これらの有機分子は約37億年前から保存されている可能性があると報告されています。
・フランス国立科学研究センター(CNRS)は、この炭素鎖が地球上の脂肪酸に似た特徴を示す可能性があると述べています。
・共同執筆者のDaniel Glavin氏は、起源は特定できず地質過程や隕石、古代の生物学的残骸などが考えられると述べています。
・過去にも2023年にパーサヴィアランスが有機分子を検出しており、今回の発見も生命の証明ではないとされています。
まとめ:
今回の発見は、初期の火星の化学や生命を支える条件に関する重要な手がかりを提供しますが、起源は未解明です。今後はエクソマーズ(2028年予定)やNASAとESAによる火星サンプルリターン計画などで、より詳細な検証が進む見込みです。現時点では結論は未定とされています。
