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宙炭で国内農業を支える取り組み
要約
株式会社TOWINGは未利用バイオマスを炭化し微生物を定着させた高機能バイオ炭「宙炭」を開発。短期間での土壌改良や有機肥料への転換支援を通じ、国内の肥料自給や食料自給率向上をめざし生産体制の拡大や海外展開、宇宙プロジェクトも進めています。
本文
株式会社TOWINGは「宙炭」と呼ぶ高機能バイオ炭の開発・製造・販売を進めています。代表の西田宏平さんは名古屋大学での土壌微生物や再生可能エネルギー研究の経験を起点に、大学発スタートアップとして事業化を図ったと話しています。宙炭は未利用の食料・飲料残渣や農業残渣などのバイオマスを炭化し、独自技術で微生物を定着させたものです。土壌劣化や温室効果ガスの増加が背景にあり、有機肥料への転換支援が事業の目的になっています。
報じられている点:
・宙炭はバイオマスを炭化し微生物を定着させた特殊肥料・高機能バイオ炭である。
・農林水産省の示す化学性・物理性・生物性の三要素に対して改善効果を持ち、従来より短期間での土壌改良を目指しているとされる。
・導入事例では保水性の向上や有機肥料中心の栽培での収量安定化が報告されている。カリフォルニアでの事例は干ばつ下でも一定の収穫を維持できたと伝えられている。
・同社は2020年から月面農業のプロジェクトにも関与し、2022年以降は地球上での宙炭の製造・販売を本格化している。
・大量生産に向けた工場整備や供給・需要のバランス調整など、生産スケールの拡大が課題になっている。
まとめ:
宙炭の導入は土壌の物理・化学・生物性を統合的に改善することをねらい、有機肥料への転換や肥料の国内循環につながる可能性が示されています。企業は生産体制の拡大と販路確保を課題に挙げており、今後の普及や具体的な展開時期は現時点では未定です。
