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中央アルプス ライチョウ約300羽
要約
環境省は中央アルプスのニホンライチョウが昨年10月時点で約300羽と推定され、なわばりが生息可能域のほぼ全域に拡大したと発表しました。昨年度の調査ではなわばり数と繁殖成鳥数が増えています。
本文
環境省は8日、中央アルプスのニホンライチョウについて、昨年10月時点で生息個体数が約300羽と推定され、なわばりが高山帯の生息可能な範囲のほぼ全域に広がったと報告しました。同日開かれたライチョウ保護増殖検討会で示された結果です。中央アルプスのライチョウは1960年代に絶滅とされた後、2018年に登山者が雌を撮影したことを契機に復活プロジェクトが始まり、移送や放鳥などの取り組みが続けられてきました。検討会では今後、保護のあり方を見極めるためにモニタリング段階へ移る意向も示されました。
報告されている点:
・中央アルプスの生息個体数は昨年10月時点で約300羽と推定されている。・昨年4〜6月の調査で、なわばり数が前年度の58から87に増加し、繁殖個体(成鳥)数は130羽から198羽に増えた。・中央アルプス最南部の越百山で初めてつがいと抱卵中の巣が確認され、将棊頭山から越百山まで生息可能域の全域に分布が拡大している。・2018年に撮影された雌は乗鞍岳由来と判明し、今年度は6個の卵から6羽が孵化、5年連続で繁殖して計17羽のヒナを育てた。・昨年9月にプロジェクト最後の放鳥が行われ、成鳥151羽、足環を付けた今年生まれの個体125羽、標識できなかった個体約25羽で計約300羽と見込まれている。・検討会の座長は「復活の計画はほぼ達成した」と述べ、人の関与の度合いを見極めるモニタリング段階に移るとした。
まとめ:
中央アルプスのライチョウは保護増殖の取り組みで個体数と分布が回復したと報告されています。今後は捕食者の動向などを踏まえ、人の手をどの程度維持するかを見極めるための継続的なモニタリングに移行する方針とされています。現時点では長期的な個体数の推移や存続の見通しは未定です。
