← ニュースAll
英国とオンドル、伝統暖房から学ぶ可能性
要約
ノッティンガム・トレント大准教授のシン・ヤンガン氏が、東アジアの伝統的な床暖房(オンドル=炕)を紹介し、英国の高騰する暖房費や不安定な冬に対し参考になり得ると論じました。オンドルは床に熱を蓄え少ない燃料で長時間暖をとる反面、部屋は冷えやすく手間がかかる点も指摘しています。
本文
ノッティンガム・トレント大学准教授の華人建築研究者、シン・ヤンガン氏がオーストリア誌の「ザ・カンバセーション」ウェブ版に寄稿し、北東アジアの伝統的な暖房や防寒法を紹介しました。著者は、英国で暖房費が高騰しつつある現状や気候変動が冬の状況を不安定にしている点を挙げ、低エネルギーで効率的な暖房方式が求められているとしています。記事では中国北部の炕(本稿では日本でなじみ深い「オンドル」と表記)の仕組みや利点、手間のかかる側面が具体的に説明されています。これらの伝統的な方法は、人体に近い部分を暖め必要な空間だけを加熱するという設計原則に基づくと述べられています。
報じられている点:
・執筆者と掲載先:ノッティンガム・トレント大学准教授のシン・ヤンガン氏が「ザ・カンバセーション」ウェブ版に寄稿したこと。
・オンドル(炕)の構造:土とレンガで作られ、台所の竈とつながる床下の空洞を通って熱が伝わる仕組みであること。
・利点:何百キログラムもの床体が熱を蓄え、少ない燃料で数時間にわたり持続的に暖をとれる点が強調されていること。
・欠点や実務面:部屋全体は冷えやすく、火の管理や定期的な手入れなど手間がかかることが記されていること。
・歴史的比較:古代ローマの床下暖房などと類似した知恵があり、20世紀のセントラルヒーティングの普及がそれらを置き換えたと指摘されていること。
まとめ:
記事は、東アジアの伝統的な暖房が少ない燃料で持続的な暖かさを提供する点を示し、設計上の考え方が現代のエネルギー問題に示唆を与える可能性を提示しています。生活やエネルギー消費の在り方に関する議論に影響を与える点が示されていますが、政策や導入に関する公式な予定は現時点では未定と伝えられています。
