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ダルマザメの捕食行動が解明
要約
ハワイ大の研究は延縄漁業データとハワイの伝統記録を組み合わせ、光に敏感なダルマザメが新月の夜に活動を強め、日周鉛直移動によって時間帯ごとに出会う獲物が変わることを示しました(論文は2025年12月掲載)。
本文
深海で「クッキー型」の円形傷を残す小型のダルマザメについて、ハワイ大学の研究チームが長期の漁業データと先住民に伝わる知見を組み合わせて行動パターンを解析しました。実際の捕食場面は観察が難しかったため、2011〜2023年の延縄漁業記録などを統計モデルに取り入れる手法が採られました。研究成果は『Marine Ecology Progress Series』誌に2025年12月に掲載されています。これにより、光環境や日内の深度変化が捕食機会に影響している事実が明確になりました。
研究で分かった点:
・ダルマザメは光に敏感で、月明かりが弱い新月の夜に攻撃が増えることが示された。
・日中は深海にとどまり、夜間に比較的浅層へ浮上する日周鉛直移動を行う。
・この移動により時間帯ごとに遭遇する獲物が変わり、夜間はメカジキ、日中はメバチマグロへの被害が目立つ傾向がある。
・ダルマザメは体長約50cmほどで、吸盤状の口で円形に肉を削り取る摂食法をとり、上顎に30〜37本、下顎に25〜31本の歯があると報告されている。
・研究は延縄漁業データとハワイ語新聞などの伝統記録を組み合わせた分析に基づく。
まとめ:
行動のリズムが把握されたことで、被害が起きやすい時期や場所の特定が可能になったとされています。ダルマザメはIUCNで低懸念と分類されていますが、漁業の深海化による影響を懸念する声があると伝えられています。今後の個体数動向や管理方針については現時点では未定です。
