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星なき天体「Cloud-9」を初確認
要約
渦巻銀河M94近傍で、星をほとんど含まない中性水素ガスとダークマター主体の天体「Cloud-9」がハッブル観測で初めて星の不在を確認されました。理論で予測された“銀河になり損なった遺物(RELHIC)”に当てはまると報告されています。
本文
地球から約1,440万光年離れた渦巻銀河M94の近くで、星をほとんど含まない天体「Cloud-9」が確認されました。2023年にFASTで初検出され、その後グリーンバンク望遠鏡やVLAで存在が裏付けられています。研究チームは2025年2月にハッブル宇宙望遠鏡の高性能カメラで観測し、位置に星の集団が存在しないことを明らかにしました。理論で予測されていた、星を形成できなかったダークマター構造(RELHIC)に一致すると報告されています。
観測で分かっている点:
・Cloud-9は直径約4,900光年のコンパクトな球形の中性水素ガス雲であること。
・最初の検出は2023年のFAST、続いてグリーンバンク望遠鏡とVLAでも確認されたこと。
・2025年2月のハッブル観測で星の集団が確認されず、太陽の10,000倍以上の質量を持つ星の存在は統計的に極めて低いとされたこと。
・研究者らはCloud-9をRELHICに分類しており、ガスとダークマターが主体であるとする見方を示していること。
・ガス圧と重力のバランスから推定した総質量は太陽の約50億倍に達し、銀河形成の臨界質量近くにあるとされること。
・形状は高密度でほぼ球形だが、電波観測でわずかな歪みがあり、M94の高温ガスの影響を受けている可能性が示唆されていること。
まとめ:
今回の観測は、星をほとんど伴わないガス+ダークマター主体の天体が実在するという理論的予測を補強する内容と報告されています。Cloud-9は銀河形成の境界付近に位置するとされ、従来の矮小銀河とは性質が異なるとされています。現時点では今後の公式な観測計画や日程は未定とされています。
