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椅子から立ち上がるスピードと認知症の関連
要約
中国の研究チームが、英長期加齢研究(ELSA)のデータを用いて50歳以上5916人を中央値9.2年追跡し、握力や椅子立ち上がり時間と認知症発症の関連を調べました。握力や下肢筋力の低さが認知症リスクの上昇と関連しており、筋力の維持が予防に役立つ可能性があると伝えられています。
本文
中国の新郷医学院第一付属医院などの研究チームは、筋力と認知症発症リスクの関連を検討した論文を発表しました。研究は英国の長期コホート調査のデータを用い、50歳以上の5916人を中央値9.2年間追跡しています。追跡期間中に197人が認知症と診断されました。研究では握力のほか、体格で標準化した握力と椅子から立ち上がる時間を筋力指標として分析しています。
報告されている点:
・対象は50歳以上5916人、中央値9.2年の追跡で197人(全体の約3.33%)が認知症を発症した。
・握力が低い群で認知症発症リスクが約2.84倍と報告された。
・BMIで標準化した握力が低い群でも約2.20倍のリスク上昇が認められた。
・椅子から立ち上がるのに時間がかかる群では認知症リスクが約2.75倍で、年齢層や性別を問わず一貫した関連が観察され、感度分析でも結果は大きく変わらなかった。
まとめ:
本研究は上肢だけでなく下肢筋力の低下も認知症発症の関連要因として示された点を整理しています。生活や医療の現場での評価視点に影響を与える可能性があり、具体的な公的な次の予定は現時点では未定です。
