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高脂肪チーズで認知症リスク低下の示唆
要約
スウェーデンの前向きコホート(約2万7,670人、追跡中央値約25年)の解析で、高脂肪チーズや高脂肪クリームの摂取が認知症発症リスクの低下と関連していると報告されました。観察研究であるため因果関係の解釈には限界があるとされています。
本文
中国の研究グループは、スウェーデンのMalmö Diet and Cancerコホートのデータを用いて、乳製品の脂肪含有量と認知症リスクの関連を検討した結果を報告しています。対象はベースラインを完了した約2万7,670人で、追跡期間の中央値は約24.9年でした。解析では、高脂肪チーズや高脂肪クリームの摂取が多い群で認知症発症リスクの低下が認められたとされています。研究著者は本検討が観察研究であるため、因果の確定には限界があると述べています。
報告の要点:
・解析対象はMalmöコホートの約2万7,670人で、追跡中央値は約24.9年、追跡中に3,208例が認知症と登録されました。
・高脂肪チーズ(脂肪分20%以上)の摂取が最も多い群で、認知症発症リスクが調整済みハザード比0.87(95%CI 0.78–0.97)と報告されています。
・高脂肪クリームの摂取最多群でも発症リスクの低下が示されたとされています(同0.84、95%CI 0.72–0.98)。
・低脂肪チーズや低脂肪乳製品、バターなどでは有意な関連は認められなかったとされています。
まとめ:
今回の解析は、一部の高脂肪乳製品の摂取と認知症リスクの低下との関連を示唆していますが、観察研究であるため因果関係の確定には限界があります。サブ解析ではAPOEε4の有無で差が示された点も報告されていますが、生活影響の大きさや臨床的な結論については現時点では未定です。
