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腎移植の拒絶抑える新治療
要約
広島大病院の研究グループは、拒絶反応を起こしやすい患者で免疫状態を個別に把握し、薬の投与時期や量を調整する治療法を開発したと発表しました。臨床研究(2009〜2018年)では25人中18人で抗体が消失し、約1か月後に家族提供の腎臓を移植した患者の5年生着率は100%だったと報告されています。
本文
広島大病院の研究グループは、腎移植で強い拒絶反応を示す患者を対象に、免疫状態を個別に把握して薬剤の投与時期や量を調節する治療法を開発したと発表しました。拒絶反応を引き起こす抗体の産生を減らすことを目指す手法で、移植が難しい患者への適用が期待されています。臨床研究は2009~2018年に実施され、結果が公表されています。
臨床研究の結果:
・対象は抗体ができやすい患者25人(22〜69歳)。
・個々の免疫反応のパターンを踏まえ、薬剤の投与タイミングや量を調整した。
・約7割に当たる18人で抗体が作られなくなったと報告された。
・その状態から約1か月後に家族提供の腎臓を移植し、いずれも経過は良好だった。
・移植腎の5年生着率は100%だった。
まとめ:
今回の報告は、拒絶反応を起こしやすい患者でも移植に至る可能性を示す一例として提示されました。研究グループは腎臓以外の臓器移植への適用拡大を目指すと話しており、今後の適用範囲や具体的な手順については現時点では未定です。
