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高知コアセンターで地球の記憶をのぞく
要約
高知コアセンターのトークイベント報告です。久光、奥田、池原の三氏がコアサンプルの読み解き方を紹介し、黒潮の過去温度が約12.5万年前に現在より約2℃高かったとの解析や、深部環境を模した岩石摩擦実験装置の開発などが語られました。
本文
高知コアセンターで開かれたイベント『科学コミュニケーターと行く、地球の記憶にふれる旅』のトークセッションを紹介します。登壇者は久光敏夫さん、奥田花也さん、池原実さんの三氏で、コアサンプルを通じて地球の過去を知る手法や研究成果について話がありました。高知コアセンターは高知大学と海洋研究開発機構が共同で運営し、IODPで採取された海底コアや多様な研究設備を保管・活用している施設です。参加者は約20人で、現場の解説や実験装置の説明が行われました。
報じられた点:
・高知コアセンターは高知大学とJAMSTECの共同運営で、IODP由来の海底コアや先端設備を保管・活用している。
・登壇は久光敏夫、奥田花也、池原実の三氏で、参加者は約20人だった。
・コアサンプルは「下が古く上が新しい」という堆積学の原則に基づき、過去の環境や地震・火山活動の痕跡を読み解く手がかりになる。
・池原氏の解析では、約12.5万年前のスーパー間氷期における四国沖の黒潮海水温は現在より約2℃高かったと推定された。
・奥田氏らは深部の高温条件(150〜300℃程度)を再現して岩石の摩擦を調べる実験装置を自作し、7〜8年かけて改良を重ねてきたと説明した。
まとめ:
コアサンプルは地球の長い歴史を重層的に示す“タイムカプセル”として、過去の気候や地震活動の痕跡を伝える役割があることが改めて示されました。今回の報告は黒潮の過去温度の推定や、断層摩擦を調べる実験装置の開発といった具体的な研究例を提示しています。今後の論文や発表でさらに詳しい成果が示されることが期待されますが、現時点では今後の公表予定は未定です。
