← ニュースAll
AIが拡張する6つの知力
要約
野村総合研究所の分析をもとに、AIが拡張する六つの知力―予測力、識別力、個別化力、会話力、構造化力、創造力―と各分野の具体事例を紹介します。
医療や創薬、精密農業、シミュレーションなどでの応用例を挙げ、AIと人間の協働の可能性に触れています。
本文
AIは蒸気機関や電気と同様に社会に大きな影響を与える可能性があるとされ、動力の拡張が産業革命の特徴だったのに対し、AIは知力を拡張する存在と位置づけられています。野村総合研究所(NRI)は、実際の応用事例をもとにAIが拡張する知力を六つに分類しました。各知力は医療や防災、文化財研究、教育、農業、研究開発など多様な領域で発揮されています。これらを整理することでAIと人間の関係性を見直す手がかりになると伝えられています。
示された主なポイント:
・予測力:Mayo Clinicとグーグルの共同研究のような予測医療や、保険企業アクサによる衛星画像を用いた自然災害リスク予測などの事例が挙げられています。
・識別力:OXIA PALUSによるゴッホ作品の下絵識別や、山形大学がナスカの高精細航空画像から約300点の地上絵を識別したこと、Insilico Medicineの創薬での短期間化の例があります。
・個別化力:教育での個々の理解度に合わせた出題や、医療での個別治療計画、オランダの精密農業での作物ごとの最適化などが示されています。
・会話力:ベネッセとソフトバンクロボティクスの幼児向けロボット「しまじろう」や問診生成AI、機器が自身の不具合を伝える製品などの例があります。
・構造化力:ある研究ではプログラミングの25〜40%がAIで行われているとされ、理化学研究所や東京大学などが超新星爆発のシミュレーション開発にAIを使った例も挙げられています。
・創造力:生成AIによる画像・テキスト・動画の大量生成、マーガレット・ボーデンの創造類型での発揮、NASAが生成AIを設計に使った事例などが紹介されています。
まとめ:
AIが拡張する六つの知力は、生活や経済活動、研究開発などに影響を及ぼす点が示されています。影響の広がりは分野ごとに異なり、制度や運用面での整理が今後課題になりそうです。今後の公式な統一基準や日程については現時点では未定と伝えられています。
