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中国科学院の新たな低炭素冷却原理
要約
中国科学院金属研究所のチームは、チオシアン酸アンモニウム水溶液が圧力変化で強い吸熱を示す「溶解圧カロリック効果」を報告しました。室温で20秒以内に約30度低下、1回循環で1g当たり67ジュールの吸熱、理論効率は最大77%と伝えられ、データセンター向けの低炭素冷却への応用可能性が指摘されています。
本文
中国科学院金属研究所の李昺研究員らのチームは、圧力変化を利用して溶液が急速に吸熱する現象を見いだしたと報告しています。背景には、データセンターなど計算力インフラの急速な拡大に伴うエネルギー消費と放熱需要の増加があり、冷却効率の改善が課題となっています。記事では、今回の現象が既存の固相転移材料による圧力カロリック効果を上回る可能性がある点が強調されています。研究チームはこの現象を「溶解圧カロリック効果」と命名しています。
報じられている点:
・李昺研究員が率いる中国科学院金属研究所のチームによる発見と報告である。
・対象はチオシアン酸アンモニウムの水溶液で、加圧で結晶が析出して発熱、減圧で結晶が溶解して強い吸熱を示す。
・室温環境では溶液温度が20秒以内におよそ30度低下し、高温環境ではさらに大きな冷却効果が確認されたとされる。
・研究チームは4段階の循環システムを設計し、1回の循環で溶液1グラムあたり67ジュールの熱を吸収、理論上の効率は最大77%と報告している。
・記事はこの原理がデータセンターなどの冷却に応用される可能性に触れている。
まとめ:
今回の報告は冷却原理の新たな選択肢を示すもので、計算力インフラのエネルギー使用や放熱対策に関する議論に影響を与える可能性があります。工学的な実用化や現場での適用に関する具体的なスケジュールは現時点では未定とされています。
