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マルミミゾウが農園で薬草を探す理由
要約
ガボンの研究で、マルミミゾウが果実を残してバナナやパパイヤの茎や葉だけを選んで食べる理由が調査されました。糞約90点の分析で、寄生虫を持つ個体ほど茎葉を食べる確率が高く、薬草による自己治療の証拠になる可能性が示されています。
本文
ガボン国立科学技術研究センターの調査で、マルミミゾウが夜間に農園へ入り作物を踏み荒らす際、果実を残してバナナやパパイヤの茎や葉だけを選んで食べる行動が観察されました。研究者らはこの行動が空腹だけでなく寄生虫対策のための自己治療に関係しているかを検証しました。調査結果は『Ecological Solutions and Evidence』誌に掲載され、種の保全と人間との衝突の背景として注目されています。マルミミゾウは絶滅が危惧される種であり、農家との衝突は現地で深刻な問題になっています。
報告されている点:
・調査はガボンのクリスタル山脈国立公園周辺で行われ、約90個の糞サンプルを分析したこと。
・寄生虫を抱える個体は、健康な個体に比べバナナの茎や葉を食べる確率が16%高かったこと。
・寄生虫に感染した個体はパパイヤをかじる確率が健康個体より25%高かったこと。
・過去研究ではバナナやパパイヤの成分が家畜の寄生虫に効果を示すことが報告されていること。
・専門家は薬用目的の可能性を評価する一方で、断定にはさらに慎重な調査が必要だと指摘していること。
まとめ:
研究はマルミミゾウが農園の植物を天然の薬局として利用している可能性を示唆しています。ンガマ博士は寄生虫薬の提供が被害軽減につながるかもしれないと述べていますが、実効性の検証や追加調査が今後の課題です。新たな治療薬発見への応用も指摘されていますが、公式の追加調査や公表予定は現時点では未定です。
