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二段階EUを提案 停滞打破めざす独財務相
要約
独財務相クリンクバイル氏は、EUの意思決定の停滞打破を目指し主要6カ国による先行的な「二段階構造」を提案しました。28日のビデオ会議で資本市場同盟やユーロ強化、防衛協力、原材料確保の4分野を優先する方針と伝えられています。
本文
ドイツのクリンクバイル財務相は、欧州連合(EU)の意思決定が停滞している状況を打破するため、主要6カ国が先行して進める新たな枠組み、いわゆる「二段階構造」を推進する考えを示しています。ロイターが同氏の各国担当相あての書簡を確認しました。書簡ではフランス、ポーランド、スペイン、イタリア、オランダに対し、28日に予定されたビデオ会議への出席を要請しています。背景には、地政学的に予測が難しくなる環境で欧州の回復力と競争力を高める必要があるとの認識があります。
書簡で示された主な論点:
・主要6カ国による先行的な協調で「二段階構造」を形成する提案が示されている。
・優先分野として資本市場同盟の推進、ユーロの強化、防衛分野での協調投資改善、原材料の確保の4点が挙げられている。
・欧州のスタートアップや急成長企業向けの資金調達環境改善に向け、有志国連合で貯蓄投資同盟を迅速に進める必要性が強調されている。
・決済分野の主権強化や官僚的手続きの削減によりユーロの国際的役割を高める方針が示されている。
・防衛支出では加盟国間の協力強化と次期EU中期予算での優先化により、防衛を成長の要素に変えることが目指されている。
まとめ:
クリンクバイル氏の提案は、資本市場や通貨、防衛、原材料といった分野を横断してEUの構造的な強化を図る試みです。影響は資金調達環境やユーロの役割、防衛予算配分などに及ぶ可能性があり、まずは28日のビデオ会議が今後の議論の出発点となります。
