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シュミット氏、私財で大型宇宙望遠鏡を構築へ
要約
シュミット・サイエンシズが大型宇宙望遠鏡「ラズリ」と地上の撮像・電波・分光アレイを組み合わせた観測網の構築を発表しました。ラズリは直径3.1mの鏡を備え、4時間以内の緊急応答を目標に2028年ごろ打ち上げ、2030年前後の稼働をめざすと伝えられています。
本文
シュミット・サイエンシズは2026年1月7日、大規模な観測施設群「ジ・エリック・アンド・ウェンディ・シュミット天文台システム」の構築計画を発表しました。中心となる宇宙望遠鏡「ラズリ」は直径3.1mの主鏡を搭載し、地上の3種の観測装置と連携して時間領域・マルチメッセンジャー天文学向けの観測網を整えることを目指しています。ラズリは突発的な天体現象に迅速に対応することを重視し、データやソフトウェアの広い共有も掲げられています。計画には著名研究者の参加も報告されています。
発表の要点:
・シュミット・サイエンシズが大型宇宙望遠鏡1機と地上の3装置を組み合わせた観測システムを提案している。
・ラズリ宇宙望遠鏡は主鏡直径3.1mで、広視野カメラ、分光器、コロナグラフを搭載する計画である。
・ラズリは「3:1の月共鳴軌道」(約27万8,600×約6万3,600km)で運用し、燃料消費を抑えつつ視野の柔軟性を確保するとしている。
・緊急観測(Targets of Opportunity)に4時間以内で応答することを目標に掲げている。
・地上側はアーガスアレイ(広域可視撮像)、DSA(1,656基の電波望遠鏡群)、LFAST(大規模ファイバー分光)で構成される。
・データとソフトを広く共有するオープンサイエンス指向で、開発はピート・クルパー氏らの体制で進められている。
まとめ:
この計画は宇宙望遠鏡と複数の地上装置を連携させ、突発的現象の早期検出と詳細解析を目指す点が特徴です。打ち上げはラズリが2028年ごろ、観測開始は2029年ごろ、システム全体は2030年前後の稼働をめざすと伝えられています。民間資金中心で大規模な施設群を短期間に整備する点は異例とされています。
