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超新星の爆発直後を観測
要約
天文学者らがSN 2024ggiの爆発後わずか26時間でESOのVLTにより観測を行い、分光偏光観測でブレイクアウトの初期形状を再構築してオリーブ状だったと報告しました。論文はScience Advancesに掲載されています。
本文
天文学者らは、2024年4月に観測された超新星SN 2024ggiについて、爆発からわずか26時間後にチリの超大型望遠鏡(VLT)で観測を行い、爆発が星の表面を突き破る「ブレイクアウト」の瞬間に相当する初期の形状をとらえました。観測結果と解析は本日『Science Advances』に発表された論文で報告されています。今回の観測は、爆発直後の幾何学的構造に関する希少な情報を提供する点で注目されています。研究チームは分光偏光観測(スペクトロポラリメトリー)という手法を用いて光の偏光特性から形状を再構築しました。
観測と報告の要点:
・観測はESOの超大型望遠鏡(VLT)で行われ、SN 2024ggiの検出から約26時間後のデータが得られた。・超新星は銀河NGC 3621にあり、約2200万光年の距離にあるとされる。・爆発前の前駆星は赤色超巨星で、太陽の12〜15倍の質量、半径は太陽の約500倍と推定されている。・分光偏光観測により、ブレイクアウトの初期形状はオリーブのような軸対称の形状であったことが示された。・噴出物が周囲物質と衝突すると形状は平らに押しつぶされたようになったが、同じ対称軸を保っていたと報告されている。
まとめ:
今回の解析は、超新星爆発の初期段階における幾何学的構造に関する新たな観測証拠を提供します。著者らはこの結果が一部の理論モデルを見直す手がかりになりうると述べており、論文の公表後は追加の観測や解析によって理解が進む可能性があると伝えられています。
