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中華の水塔で生態バリアが強まる
要約
中国・青海省の三江源地域で、アムニェマチェン山脈の氷河や湿地の保全が進み、水源涵養量が持続的に向上しています。衛星やドローン、遊牧民の観測、人工降雪や植生回復などの措置で、黄河上流への流入や湧水の回復が報告されています。
本文
三江源地区は「中華の水塔」と呼ばれ、青海省ゴロク・チベット族自治州に広がるアムニェマチェン山脈の氷河が黄河上流に重要な水源を供給しています。記事は、氷河や周辺湿地・草原の保全・修復が進み、水源涵養量が向上している点を報じています。現地では遊牧民による氷河観測や行政・研究機関の参加が続き、技術を組み合わせたモニタリングが行われています。こうした取り組みが湧水の回復や湿地の再生につながっていると伝えられています。
報じられている点:
・アムニェマチェン山脈には120平方キロメートルを超える氷河があり、黄河上流への水源の約35%を供給している。
・地元の遊牧民モニタリング隊が2008年から万年雪線の計測を続け、衛星リモートセンシングやドローン測量、標柱や巻尺による現地観測が併用されている。
・気象部門による人工的な増水・補氷(触媒を用いた雲の凝結促進など)を実施し、積雪期間の延長や氷河融解の緩和が一部で確認されている。
・デルニ銅山跡地では植生回復を優先し、蛇紋岩を加工した複合土壌や草方格などで植栽を進め、2024年に基本的な生態修復を完了したと報告されている。
・ゴロク州全体で退化草原の修復や湿地回復が進み、516万6400ムー(約34万4430ヘクタール)の退化地の修復や、マド県周辺で湖沼数の回復が報告されている。
・三江源国立公園の水源涵養量は年平均6%以上増加し、同州の黄河流出断面の水質はⅠ類を維持していると伝えられている。
まとめ:
三江源とアムニェマチェンでの氷河・湿地・草原の保全と修復は、水源涵養量の改善や湧水の回復につながっていると報じられています。地域では衛星やドローン、住民による観測と人工的な降雪・植生回復を組み合わせた取り組みが進められています。今後の具体的な公的発表や長期的な効果の評価については現時点では未定です。
