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地方病の記憶を伝える 昭和町杉浦醫院
要約
山梨県甲府盆地でかつて流行した「地方病」の歴史を、昭和町風土伝承館杉浦醫院の館長・出井寛さんが資料収集や小学校での出前授業、体験記の刊行などで後世へ伝えようとしています。ミヤイリガイ駆除で流行終息宣言から30年たち、子どもたちの記憶が薄れていると伝えられています。
本文
甲府盆地でかつて猛威を振るった「地方病」は、米粒ほどの貝ミヤイリガイを中間宿主とする寄生虫の感染症だとされています。撲滅のための徹底的なミヤイリガイ駆除や地域の取り組みにより、平成8年に流行終息宣言が出されてから約30年が経ち、人々の記憶は薄れていると報じられています。昭和町風土伝承館杉浦醫院は、撲滅に尽力した医師の自宅兼診療所を改修した施設で、館長の出井寛さん(72)が歴史の保存と伝承活動を続けています。出井さんは元小学校教員で校長を務めた後、令和2年に館長に就任し、資料の整理や来館者への説明、学校への出前授業などを行っています。
報じられている点:
・地方病の原因はミヤイリガイを介する寄生虫の感染であること。
・撲滅には官民一体の取り組みがあったとされ、平成8年に流行終息宣言が出されたこと。
・昭和町風土伝承館杉浦醫院は医師の旧宅兼診療所を改修した施設で、出井寛さんが館長を務めていること。
・出井さんは資料収集や来館者説明、近隣小学校での出前授業を行っており、子どもたちの認知は低いと感じていること。
・体験記を令和4年に出版しており、聞き取りを加えて来年改訂版を出す予定であること。
まとめ:
地方病の撲滅は医療対策だけでなく水田の水路コンクリート化や農地転換などを伴い、地域の産業構造にも影響を与えたと報じられています。出井館長は来館者説明や出前授業、記録の刊行を通じて歴史を伝え続ける計画であり、今後も同様の活動を続けていく意向とされています。
