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人類最古ミイラ、アジアで確認
要約
中国南部から東南アジアの11遺跡で発掘された54体の人骨について、札幌医科大の松村博文名誉教授らの調査で、3600〜1万1千年前に低温で長時間燻す燻製処理で保存されたミイラと判明しました。従来の最古記録より古いと報告されています。
本文
中国南部から東南アジアにかけて発見された古い人骨について、札幌医科大の松村博文名誉教授らの調査で、燻製による防腐処理が行われていたと判明しました。対象は3600年〜1万1千年前と推定される遺骸で、これまで最古とされていた地域の記録より古い可能性が示されています。研究はオーストラリア国立大や北京大を含むチームが実施し、米国の考古学誌でも評価されました。パプア州に残る伝統的な燻製葬法との類似も指摘されています。
調査で確認された点:
・対象は中国、ベトナム、インドネシアの11遺跡から発掘された54体の人骨です。
・年代はおおむね3600年〜1万1千年前と推定されています。
・エックス線や赤外線の解析で、約8割が低温で長時間加熱(燻製)された痕跡を示しました。
・パプア州の伝統的な方法と同様に、体を折りたたんで煙や熱で乾燥させる処理が行われていたと判断されました。
・遺骨の姿勢や頭蓋骨の特徴から、広い地域で類似した葬法や人びとの分布が示唆されています。
まとめ:
今回の研究は、湿潤な気候でも遺体を保存するための燻製処理が古くから行われていた可能性を示しています。生活や精神文化に関する理解が広がる一方、朝鮮半島やベトナムで報告された類例の確認など、今後の追加調査が期待されます。
