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サンダンス映画祭で注目した5本
要約
ロバート・レッドフォードが築いたサンダンス映画祭の第42回を振り返り、筆者が鑑賞した5本を紹介します。公共チャンネルを描くドキュメンタリーや長久允監督の新作『炎上』、AIの歴史を問う作品、ジェーン・エリオットを追うドキュメンタリー、難民の旅を描いた長期追跡作などです。
本文
昨年亡くなったロバート・レッドフォードが遺した影響の大きさとともに、第42回サンダンス映画祭がユタ州パークシティで最後の開催を迎えたことが話題になっています。今回の映画祭では90本の長編と複数のプロジェクトが出展され、オンライン配信も実施されました。筆者は現地で鑑賞した作品の中から印象に残った5本を選び、各作のテーマや見どころを紹介しています。
紹介した主な作品:
・『Public Access』:ニューヨークの公共チャンネルを通じ、検閲や既存ルールに抗したクリエイターたちの活動を描くドキュメンタリーです。公共チャンネルが後の動画文化の先駆けとなった過程が追われます。
・『炎上』:長久允監督作で、歌舞伎町周辺を舞台に吃音の主人公がSNSやコミュニティを通じて葛藤する物語です。森七菜の演技が光ると伝えられています。
・AIをめぐるドキュメンタリー:アラン・チューリングやジョン・マッカーシーらの歴史に触れつつ、優生学との関係性にも踏み込み、文化的・政治的な視点からAIの発展過程を問い直す構成になっています。
・『The Eye of the Storm』についての作品:1968年に行われたジェーン・エリオットの「青い目、茶色い目」の授業を取り上げ、その後の影響と彼女の活動を追った記録が紹介されています。ジェーン・エリオットが人種問題に関する教育の担い手として知られている点が描かれます。
・『One in A Million』:イタブ・アザムとジャック・マッキネスが10年以上にわたり一人の少女イスラと家族を追った長期ドキュメンタリーで、シリアからギリシア、ドイツへの移動と家族の変化を丁寧に描写し、観客賞を受けたと伝えられています。
まとめ:
今回紹介した作品はいずれも個別の物語や問題意識を通じて社会や文化の一端を映し出しています。サンダンス映画祭はユタ州パークシティでの開催を最後に来年からコロラド州ボルダーに移転する予定で、映画祭の場や配給のあり方、AIなど新たな技術との関わり方にも注目が集まっています。現時点では今後の詳細な運営方針は未定とされています。
