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iPS再生医療が心不全・パーキンソン病で承認報道
要約
承認されたiPS再生医療の中身を伝えます。大阪大発ベンチャーはiPS由来の心筋シートを心臓に貼り付ける治療を行い、大阪大の治験で安全性と有効性が確認されました。住友ファーマはドーパミンを分泌する神経のもとを脳に移植する治療を行い、京都大の治験で経過観察の結果が示されています。
本文
日本で承認が報じられたiPS(人工多能性幹細胞)を用いる再生医療について、心不全とパーキンソン病向けの具体的な方法と治験の経過が報告されています。心不全には大阪大発ベンチャー「クオリプス」によるiPS由来の心筋シートを用いる治療、パーキンソン病には住友ファーマが関与するiPS由来の神経前駆細胞の移植がそれぞれ示されています。両方とも拒絶反応が起きにくい免疫型の健常者由来iPS細胞を素材にしており、研究チームが臨床試験で安全性や有効性を確認したと伝えられています。臨床応用に向けた報道内容の概要を整理します。
報じられている点:
・心筋シートは直径4~5センチ、厚さ約0.1ミリの円形シートを3枚、患者の心臓に貼り付ける手法です。
・大阪大チームは令和2年1月以降、虚血性心筋症の重い心不全患者8人を対象に治験を実施し、1年以上の経過観察で安全性と有効性を確認したとしています。
・心筋シートは血管の形成を促す特殊なタンパク質を分泌し、血流回復や心筋再生に寄与したと報告されています。
・住友ファーマはドーパミンを分泌する神経のもとになる細胞を作製し、患者の脳に注入する手法で臨床開発を進めています。
・京都大チームは平成30年8月以降、患者7人に5百万~1千万個の細胞を移植する治験を行い、2年の経過観察で重篤な有害事象はなく、移植細胞のドーパミン分泌や4人での運動機能改善を確認したとしています。
まとめ:
両治療は臨床試験で安全性や有効性の確認が報告されており、心筋シートは血管新生を通じた心機能改善、パーキンソン病向けはドーパミン分泌による運動改善が示されています。生活や医療への影響は専門分野で議論される見込みで、今後の公式な手続きや展開については現時点では未定です。
