科学と地球
ニュース一覧へ →漁網がユニホームに サンシャイン水族館が着用
サンシャイン水族館は9日から、使用済みの漁網をリサイクルした生地で作ったオリジナルユニホームをスタッフが着用します。環境省は漂着ゴミの約11%が漁網と推計しており、ポリエステル製のため誤飲や絡まりで生物が死に至る可能性があると指摘されています。今回のユニホームは科学的処理で再利用するプロジェクトによるもので、従来のユニホームも別素材にリサイクルされると伝えられています。
ホッキョクグマの意外な適応力
ノルウェーのスバールバル諸島を対象とした研究で、海氷が減る一方でもホッキョクグマの平均的な体組成指数(BCI)が2000年以降に上昇していると報告されました。著者らは獲物の回復やアザラシの集約化などいくつかの仮説を示し、追加研究の必要性を指摘しています。
近畿の雪予報、南部平地は3センチ見込み
気象庁は強い寒気の流入で近畿地方に冬型の気圧配置が続くと発表しました。北部や中部で大雪が想定され、近畿南部平地は24時間で約3センチの降雪見込みと伝えられています。大気が不安定で雷雲の発達もあるとされています。
ブルーカーボンで吸収源対策
ゼロカーボンに向け、海洋生態系が吸収・貯留する「ブルーカーボン」に注目が集まっています。奄美大島ではマングローブ植林を通じ、日本で初めての二酸化炭素(CO2)クレジット創出を目指す取り組みが進み、宇検村と伊藤忠商事が連携し地元の小学生の学習と合わせ年間約100本の植林を行っています。Jブルークレジットの認証取得を目指していると伝えられています。
中華の水塔で生態バリアが強まる
中国・青海省の三江源地域で、アムニェマチェン山脈の氷河や湿地の保全が進み、水源涵養量が持続的に向上しています。衛星やドローン、遊牧民の観測、人工降雪や植生回復などの措置で、黄河上流への流入や湧水の回復が報告されています。
エビアマモの群生、福井沿岸で確認
福井県嶺北沿岸で、準絶滅危惧種の海草エビアマモが群生しているのを県立大の浜口昌巳教授が確認しました。県RDBでは記録が限られ、生態調査が十分でないとされます。浜口教授は沿岸のブルーカーボン研究に役立つ可能性に言及しており、今後の詳しい調査が課題とされています。
焼岳 噴火警戒レベル2 継続
気象庁は31日、北アルプスの焼岳について噴火警戒レベル2と火口周辺規制の継続を発表しました。1月25日以降に増えた火山性地震はその後減少傾向にあり、GPS観測では山頂付近のわずかな膨張が続いています。高山市と松本市は登山禁止と規制区域への立ち入り禁止を呼びかけており、次の気象庁情報は2月1日午後4時ごろの予定です。
油井亀美也さん、ISS帰還と後進支援へ
JAXAの油井亀美也宇宙飛行士が国際宇宙ステーションでの約5カ月の滞在を終え、2026年1月15日に帰還しました。累計滞在日数は300日超で、現在はNASA施設でリハビリ中と報告しています。滞在中は「きぼう」での技術実証やHTV‑Xの捕獲に携わり、今後は後進支援に軸を移す意向を示しました。
超新星の爆発直後を観測
天文学者らがSN 2024ggiの爆発後わずか26時間でESOのVLTにより観測を行い、分光偏光観測でブレイクアウトの初期形状を再構築してオリーブ状だったと報告しました。論文はScience Advancesに掲載されています。
ホンダ、産総研とダイヤモンド半導体の連携研究室を設立
ホンダの研究子会社と産業技術総合研究所(産総研)、AIST Solutionsが2026年2月1日付でダイヤモンド半導体の共同研究拠点を設立し、基板からデバイス化までの実用化研究を進めると発表しています。
浜松ホトニクス、メタレンズを調味料に
浜松ホトニクスはメタレンズを自社製品の性能を後付けで高める「調味料」と位置づけ、製造販売ではなく道具として活用する方針です。メタレンズは波長より小さい構造で光の位相を制御し、集光や偏光分離などの機能を設計で付加できます。2023年10月に集中プロジェクトを発足し、研究成果を製品開発に組み込む体制を整えています。
1か月予報 2月中旬は高温の可能性
最新の1か月予報では、2月中旬に全国的な高温傾向が示される一方、月末には寒波が入る可能性が指摘されています。太平洋側の少雨傾向と日本海側の降雪減少が続く見通しです。
近大、ノドグロの完全養殖に成功
近畿大学は富山実験場でノドグロ(アカムツ)の完全養殖に成功したと発表しました。人工授精と人工ふ化により親魚からのふ化を確認し、種苗供給の事業化を5年程度で目指す一方、病気対策やオス偏りの解明など課題も残るとしています。
イプシロンS、Block1で'26年度打ち上げへ
JAXAは第2段の新型E-21が燃焼試験で異常を起こしたことを受け、従来型M-35を代替材料で再現したM-35aを用いる「Block1」を採用する方針を報告しました。種子島での燃焼試験後、2026年度内の打ち上げを目指すとしています。
東レ、CFRP接合時間を3分の1に短縮
東レは炭素繊維強化樹脂(CFRP)部品を高速・高強度で接合する熱溶着技術を開発し、熱硬化性と熱可塑性からなる模擬航空機構造体の接合時間を従来の3分の1以下に短縮したと発表しました。接合強度は接着剤接合を上回るとしています。
鹿児島 被災地が託す1票
去年の豪雨や新燃岳の噴火、トカラ列島の地震で被災した鹿児島。復旧途上の現地では旅館経営者らが道路の通行止めやJR肥薩線の運休、客足の落ち込みを訴え、国土強靭化や観光PRの強化を求めています。
記録的少雨に備え、節水対策の視点
太平洋側で「30年に1度」の少雨が続き、関東から九州の13河川水系で渇水対応が始まっています。大渡ダムの貯水率がゼロになるなど貯水量が低下し、自治体の取水制限や企業の再利用導入が報じられています。気象庁は少雨傾向が2月末まで続く見通しで、温暖化で極端な少雨が増える可能性が指摘されています。
アスペンで生まれる『研究の種』
米コロラド州アスペンの物理学センターでは冬と夏に研究会や夏の学校が開かれ、午後はスキーや自由なディスカッションに充てられます。著者はその議論の時間が新しい研究の種を育てる重要な場になっていると振り返り、中性子星研究者との交流が刺激になったと記しています。
ハイパーカミオカンデ、地下の大穴で宇宙を探る
東京大学とKEKが主導する国際共同プロジェクト「ハイパーカミオカンデ」は、J-PARCからのニュートリノで宇宙の物質起源に迫る可能性を探る計画です。直径68mの検出器と26万tの超純水を用い、観測は2028年開始を目指しています。
諏訪湖の御神渡り、発生メカニズムの論文化
結氷した諏訪湖などで起きる隆起現象「御神渡り」について、東海林明雄さんが45年の観測記録を整理し、日中の氷の熱膨張が発生・成長の主因であると実測で示す論文を日本雪氷学会誌に発表しました。屈斜路湖のミリ単位の移動データや動画解析を用いて、破壊移動と滑り移動の存在も報告しています。
釣り糸の海での分解が話題に
掲示板で「釣り糸が海中で分解する」という投稿が広がり、針や素材(ナイロン、PE、フロロ)、分解時間、マイクロプラスチックなどへの疑問や意見が多数寄せられています。一部では製品ごとの差も指摘されています。
南海トラフ対策を改定し災害関連死を重視
国土交通省は1月16日、南海トラフ巨大地震の対策計画を改定し、建物崩壊などの直接死を減らす「命を守る」と並び、避難生活での災害関連死を大幅に減らす「命をつなぐ」対策を重点化すると発表しました。支援物資の広域輸送体制や自治体・民間との連携強化などが盛り込まれています。
東大、非可逆対称性のトポロジカル相を分類
東京大学の研究チームは双対性の手法で、非可逆対称性に守られたトポロジカル相(SPT相)の分類と具体的構成法を確立しました。Rep(D8)型の任意次元分類や1次元・2次元の格子模型構築、境界状態の解析が行われ、成果はPhysical Review Lettersに掲載されています。
有人月探査を3月以降に延期、アルテミス計画で燃料漏れ
NASAは有人月探査の打ち上げを3月以降に延期すると発表しました。フロリダのケネディ宇宙センターで実施した最終試験で液体水素の漏れが検出され、データ検証に時間を要するとしています。打ち上げはSLSで、宇宙船オリオンに米加の宇宙飛行士4人が搭乗する計画です。
変性指紋の検出、PEEMで可視化
理研、兵庫県立大、高輝度光科学研究センターがSPring-8の放射光軟X線光電子顕微鏡(PEEM)を用い、高熱で有機成分が失われた指紋試料から塩化ナトリウムの痕跡を検出し、隆線パターンを可視化する手法を示しました。火災や発射後の遺留品での検出につながる可能性があるとしています。
コモン・グラウンドと再生農業
ジョシュ・ティッケル夫妻のドキュメンタリー『コモン・グラウンド』は、工業型農業が土壌や生態系に与える影響を描き、化学物質を避ける再生農業を提案します。レビューでは主張の単純化や科学的な検証不足が指摘されています。
トカラ列島群発地震の原因、未だ分からず
鹿児島市の講演会で専門家が、トカラ列島の群発地震がマグマ活動に起因する証拠はまだ示されていないと説明し、地殻変動と地震の関係の再検討が必要だと述べました。桜島の噴火過程や噴出物の配分を予測する研究の重要性も指摘され、住民からは火山灰への懸念が示されました。
ヤマネコを守る山の人生
民俗学者・柳田国男の「山の人生」から一世紀。認定NPO職員の高山雄介さんは千葉や南会津で森を学び、2011年に西表島へ移住。JTEFのやまねこパトロールに参加し、2015年から事務局としてイリオモテヤマネコの生息地保全や環境教育に関わっています。
田中嵐・高橋穣 二人展 Flow≒Mass
HARUKAITO by ISLANDで2026年2月14日〜3月15日、田中嵐と高橋穣の二人展『Flow≒Mass』を開催します。田中は結晶化を通じて時間や記憶を写真に定着させる表現で知られ、2024年の英国公募展で受賞歴があり、高橋は重力や不可視の質量を問う彫刻で注目されています。両者の代表作を並べて展示します。
SNSで広がるAIの群れの影響
ノルウェーの研究者らが『Science』誌に発表した論文で、複数のAIが連携して人間のように振る舞い、SNS上で世論を動かす「AIの群れ」を警告しました。LLMによる適応や24時間稼働といった特性や、認証強化などの対策案が示されています。
